フード・セーフティ
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22馬刺しには住肉胞子虫のサルコシスティス・フェアリーという寄生虫が含まれていることがあります。この寄生虫は、イヌ科の動物を終宿主としますが、中間宿主である馬には特に異常を来すこともなく、肉眼でも確認できないため、食肉として流通してしまいます。馬刺しを食べた後に一過性の嘔吐・下痢を呈していた有症事例の原因が、この寄生虫に含まれるタンパク質である可能性が高いとする薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会の提言を踏まえ、厚労省は平成23年6月17日に通知で注意を促しました。通知では、ヒラメなどの魚介類にも粘液胞子虫のクドア・セプテンプンクタータという寄生虫がおり、同様の症状を呈するので注意が必要としています。●●原原因因ととななるる寄寄生生虫虫 馬刺し:住肉胞子虫のサルコシスティス属の「サルコシスティス・フェアリー」 サルコシスティス・フェアリーは、馬を中間宿主、犬を終宿主とする生活環をもつ寄生虫で、馬では筋肉に寄生し、人には寄生しません。また、この寄生虫が「肝臓」に寄生しているという事実及び「馬肝臓(レバー)」を原因とする事故の報告は今のところありません。ヒラメ:クドア属粘液胞子虫の「クドア・セプテンプンクタータ」クドア・セプテンプンクタータは、魚類の寄生虫でゴカイなどを介してヒラメの筋肉に寄生します。人に対しては下痢を引き起こした後、長期に人体に留まる可能性は低いと考えられます。●食食中中毒毒のの症症状状これまで報告のあった事例から、食後、数時間(4~8時間)程度で一過性の嘔吐や下痢が認められるものの、一般に重症化することはなく、速やかに回復するとされています。(人によって嘔吐を繰り返したり、下痢のみであったり、症状はまちまちですが、長く続くことはありません。)●●食食中中毒毒防防止止対対策策・よく加熱して食べる。(中心温度が75℃、5分間以上加熱)・それぞれ以下の条件で冷凍すること等により、安全性が高まることが確認されています。<クドア・セプテンプンクタータ> -15℃~-20℃で4時間以上<サルコシスティス・フェアリー>-20℃(中心温度)で48時間以上-30℃(中心温度)で36時間以上-40℃(中心温度)で18時間以上急速冷凍装置を用いた場合は-30℃(中心温度)で18時間以上液体窒素(-196℃)に浸漬し、1時間以上

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